「審査する側」と「現場を回す側」、その両方を経験しています
建設アシストは、スーパーゼネコンで現場所長として工事を完成させ、全社のプロジェクト管理システムを構築し、その後ISO主任審査員として建設会社を審査してきた人間が、一人で設計・開発しているシステムです。
現場が何に困っているかは、自分が困ったからわかります。管理が形だけになる理由も、延べ630回を超える審査で見てきたのでわかります。建設アシストは、その両方から見えたものだけで作られています。
現場を回す側として
1981年にスーパーゼネコンの建築部門で現場所長となり、以後、1億円から100億円規模の工事を約60件、責任者として完成させました。大規模工場、病院、オフィスビル、マンション、研究施設と、対象は多岐にわたります。
当時から、現場の書類作成には限界を感じていました。1982年、現場原価システム(SBS)のOA化開発に着手したのが最初です。CP/M-86上のBASICで原価管理・決算を組み、1984年には見積積算システムを開発。やがて現場管理システムはWindowsへ移行し、支店単位に展開しました。
全社に展開する側として
1992年以降は管理職として、建築部副部長、工務部長、施工管理部長、生産計画部長、生産支援センター長を歴任しました。1998年からは情報化担当を兼務し、2001年に建築技術部長としてISO管理責任者を兼ねています。
この時期に構築したのが、ISO対応の建設プロジェクト管理システム「QES-Web」です。2001年に開発・運用を開始し、全社に展開しました。おそらく現在も使われているはずです。2005年には、このシステムの構築と全社展開に対して社長表彰を受けています。
担当は構成・設計・フロントエンド・UXで、実装は部下と外注に任せていました。「どう作るか」ではなく「何を作るべきか」を決める仕事を、長く続けてきたことになります。建設アシストは、この QES-Web の思想的な後継にあたります。
審査する側として
2006年12月に退職した後、日本規格協会のセミナー講師として品質管理・マネジメントシステムの教育に携わり、2008年に審査員登録を行いました。
- ISO 9001(QMS)/ISO 14001(EMS)/ISO 45001(OHSMS)主任審査員
- 2010年以降の審査実績:延べ630回超(建設業各社を中心に、年間25〜52組織)
- 日本規格協会セミナー講師:累計204講座(2006年〜)
- (財)日本規格協会 技術アドバイザー
- 中国地区品質経営協会 特別会員アドバイザー
執筆・受賞
- 2010年 『品質管理の演習問題と解説』(日本規格協会/久保田洋志 編・共著)
- 2011年 月刊『標準化と品質管理』(日本規格協会)「見える化で会社が変わる」執筆
- 2012年 『見える化があなたの会社を変える』(日本規格協会/久保田洋志 編・共著)
- 2013年 標準化貢献賞 受賞
審査の現場で、同じ光景を見続けてきました
法規制の一覧表は作ってある。リスクアセスメントの様式もある。しかし現場では使われていない。
理由は明確です。担当者の意識が低いからではありません。書類を作る時間が、そもそもないからです。現場管理者の業務時間の6割近くが書類作成に費やされている状況で、管理の「質」を求めること自体に無理があります。
審査員は、指摘はできても解決はできません。毎年同じ会社を訪問し、同じ構造的な問題を確認し、また来年、という繰り返しでした。この構造をなんとかしたい、というのが建設アシストを作っている理由です。
なぜ今、自分で作るのか
2026年、AIによる開発支援の環境が実用段階に入りました。かつては部下と外注に頼るしかなかった実装を、設計者本人が直接手を動かして形にできるようになっています。2026年1月に開発を始め、3月から建設アシストの運用を開始しました。
建設アシストがAIによる法規制の特定やリスクアセスメントの自動作成を機能の中心に据えているのは、技術が新しいからではありません。「調べて書く」という作業こそが、現場管理者の時間を奪っている当のものだからです。そこを削らなければ意味がありません。
大規模な商用展開は考えていません。実際に使っていただける数社と一緒に育て、現場のパフォーマンス向上に確実に役立つものにすることを目的としています。理論として正しいことより、現場で実際に回ることを優先して開発しています。
専門領域について
専門は建築で、土木については審査で数多くの現場を見てかなり理解できてきたと感じていますが、専門分野ではありません。建設アシストの機能設計においても、詳細な専門分野については十分でないかもしれません。土木特有の要求事項については、実際にお使いいただく中でご指摘をいただきながら整備していく方針です。

有限会社システムアシスト
略歴
| 氏名 | 福原 一博 (ふくはら かずひろ) |
| 所属 | 有限会社システムアシスト |
| 保有資格 | 一級建築士 ISO 9001(QMS)主任審査員 ISO 14001(EMS)主任審査員 ISO 45001(OHSMS)主任審査員 |
| 建設業経験 | 約45年(施工管理・技術管理・マネジメントシステム審査) |
1981年 | スーパーゼネコン建築部門にて 現場所長として 1億〜100億円規模の工事を約60件完成 |
| 1982年 | 現場原価管理システム(SBS)のOA化開発 |
| 1983年 | 社内情報システム発表会で発表 |
| 1984年 | 見積積算システム開発 |
| 1992年~ 2005年 | 建築部 副部長 工務部長・設備部長 施工管理部長 生産計画部長 生産支援センター長(情報化兼務) 建築技術部長 兼 情報化・ISO担当 |
| 2001年 | 建設プロジェクト管理システム 「QES-Web」を開発・運用開始 |
| 2005年 | 社長表彰 『QES-Web の構築と全社展開』 |
| 2006年 | 退職 日本規格協会セミナー講師として活動開始 |
| 2007年 | (財)日本規格協会 技術アドバイザー 中国地区品質経営協会 特別会員アドバイザー |
| 2008年 | 審査員登録 ISO 9001/14001/45001 ISOの審査を開始 |
| 2010年 | 『品質管理の演習問題と解説』 (日本規格協会)共著 |
| 2012年 | 『見える化があなたの会社を変える』 (日本規格協会)共著 |
| 2013年 | 標準化貢献賞 受賞 |
| 2026年 | 建設プロジェクト管理システム 「建設アシスト」の開発・提供を開始 |
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